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使用楽器

メーカー・工房名 タイプ 型番 使用期間 特徴など
エンゲルベルト・シュミット ハイFフルトリプル なし 2012.11.27〜  過去、富山でのミニ・リサイタルと販促活動に訪れたシュミット氏。賛助出演する当時の富山ホルンクラブメンバーに対して「Oh! Professional Sound!」と叫んで合流。本番後、シュミット氏ご本人(だけ。通訳なし。)を当時の愛車トヨタ・カローラの助手席に乗せて宴会場へ。(笑)だが当然会話はできなかった。(爆) 

 エンゲルベルト・シュミット・ハイFトリプルホルン。型番は河合楽器が輸入していた際のもの、現在はない。2012年11月27日(火)使用開始。
 この楽器はバイエルン国立歌劇場で使われていたもので、2011年日本公演の際に引き取られたものと伺った。直接買い取りなさった方ご自身には売却先の伝手がないまま、約1年間そのまま保管されていたよう。

 
 これまで、複数台のハイE♭トリプルを含めてアマチュア奏者が最初のオーナーだった個体を5〜6本吹いたことがあるが、それほど良い感触がなかった。しかし、この個体は現地のプロ奏者が10年ほど使用していたためかツボがはっきりとしており、かなり吹きやすい。

 
 マウスパイプは標準のニッケル(開発時にはイエローブラスでもっと曲線的だったよう)、本体はイエローブラス・ラッカー仕上げ。ラッカーはほぼ残っている。その他、バルブも抜差管もすべて状態が良い。現在の純正オプションとは異なるフリッパーがつく。これはこれでかなり良くフィットする。 

 ベルは標準のイエローブラス・ラッカー仕上げのものに加え、ハーフクランツ付きハンドハンマードのゴールドブラス・ラッカー仕上げのものが付く。前オーナーは、後者を常用していたようだ。モニターしやすく、音の輪郭と表情がつけやすいのが特徴。自分もこの赤ベルを標準使用する。 

 かなり前に、E.シュミット製オール・ゴールドブラスのフルダブルを所有していたが、そのベルもハーフクランツ付きであった。当時、イエローブラスの個体を吹く後輩が協奏曲を吹く際にこのベルを貸したところ、かなりソリスティックな音色に変貌して驚いたものだ。

 トリプルながら重量は標準的なダブルホルン並みと評判の機種。ハイF管使用時、上唇を若干寄せた方が音色が薄くならずに吹ける。このあたりは、他社製よりデリケートだと思われる。軽さの代償なのか、中低音で厚みを重視した鳴らし方で吹くのはちょっと難しいかもしれない。いずれにしても、楽器に頼った吹き方・鳴らし方に陥ると鳴ってくれないようだ。きちんとした練習・演奏を心がけなくては。

 一般に、重量級の楽器を吹けるのはある程度の年齢までであり、これからは年相応に体に優しいタイプに変えていかないと、吹き続けるのは難しい、とかねてから考えていた。同じ機種をご使用の仲間がいらっしゃるので、特徴や使い方・メンテナンス方法などについて情報を共有させていただければ、うれしい。 

<使用した演奏会など> 
 2012.12. 2 コレギウム・ムジクム富山第15回定期演奏会(MP Tilz:McWilliam1) 
 2012.12.21 The Stan Kenton Christmas Carols(MP Tilz:McWilliam3) 
 2012.12.28 臨時編成オーケストラと指揮者による学習会(MP Tilz:McWilliam1)
 2013. 2.23 富山市婦中ふれあい館生涯学習フェスティバル:アンサンブル"Figaro"
 (MP JK:W2E/DM4.2)
 2013. 6.30 コレギウム・ムジクム富山第16回定期演奏会
 (MP JK:W2E/DM4.2 & TAD特注:TABATA-99)
 2013.12.28 臨時編成オーケストラによる学習会(MP JK:W2E/DM4.2)

ケノン ナチュラル REF 361

2013.〜

 

 フランス・ゴートロ社の1860年の楽器のコピー。この会社がラウーとの裁判に勝訴したという逸話があるため、このモデルはラウーの形状と近いのかもしれない。(ゴートロ社がその後ケノン社となった)

 現行品は2モデルある。REF 360が本体ボア11mm、REF 361が同11.5mmだ。

 4種のクルーク(F、E、E♭、D)が付属する仕様。カタログでは替管も設定されている。しかし、短い方がB♭−AltoまででありC−Altoの設定がないのが残念。低い方は、C−Bassoまである。

 友人の力をお借りして、この本体に装着可能な替管を探したところ、東ヨーロッパ某社製がぴったりと合うことが判明。価格的なこともあり、このタイプの替管で不足する替管を増強できないか、模索している。

 

 左:カタログの写真 右:購入した個体の写真

 

 

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