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使用楽器

メーカー タイプ 型番 時期 コメント
ヤマハ フルダブル  YHR662 1978〜1979
(昭和53〜54年)
 高岡市立戸出中学校吹奏楽部時代に使用。同機種が先に2台あったが、新品が寄付され、私がその最初の奏者となった。 2001年現在、まだ初心者用として存在しているようだ。当時、標準MPは30番だった。3年のときは、同僚から贈られたヤマハ29番を使用。

<使用曲> R.ジェイガー 「ジュビラーテ」、「シンフォニア・ノビリシマ」
        兼田 敏 シンフォニック・バンドのための「パッサカリア」など。

Bbシングル YHR321 1980〜1982
(昭和55〜57年)
 富山県立高岡南高校吹奏楽部で使用。あまり吹込まれてなかったので、ツボができるよう吹き込んだものである。MPはティルツなどを使用。

<使用曲> 兼田 敏 「わらべうた」など。

 

フルダブル

 

YHR567GDB
(#2490番台)

 

2008.6.15〜2010.08.27  こどもたちにアレキサンダーを吹かせるとき、自分が吹くための指導用の予備機。ただし、エキストラなどでヤマハ比率が高い時には積極的に使用する。全音域を吹くことができるが、前オーナーがあまり吹き込んでいなかったようで、抵抗が強めに感じられる。音の立ち上がりもスムーズでない。これから結構吹き込まなくてはならないだろう。

 JK:2DM−U21を使って吹くと、大変良く鳴った。

 2010.8.27売却。

 

YHR867KRD
(#2469)

 

 

2010.8.27.〜2011.5.5.  2010年8月27日、中古ながらその音の良さに惹かれて購入。
 その前日、全くの興味本位での試奏中、「良い響きだなあ」と自分もお店の方々も(特に中古品はほとんど毎回試奏しているので・笑)思っていたら、新日本フィルハーモニー交響楽団首席井手詩朗先生の選定品であるということが発覚…。一晩眠れずに迷い、翌日再試奏。購入を決断した。
 落下事故の修理痕がある。(前所有者はこれに関連して、手放されることになさったのではないか?)ただし、小指掛けの取り替えや各所のヘコ出しも丁寧に行われており、実用上は問題ない。取り外された小指掛けを見せてもらったついでにそのハンダを溶かしてもらったところ、融点の高い「鉛フリーハンダ」が使用されていたことから、最近の製品だとわかった。

 実使用期間はどうやら1年に満たないようで、実際、低音域を中心にはっきりとしたツボ(クセ?)が感じられず、音抜けがまだまだ良くなりそう。高音域はもともとの楽器の個性か、非常に歌いやすいので、かなり扱いやすい。ハイAやBあたりもきちんと吹けば当てられる。
 デュアル・プレーン・バルブの成果もあり、管の曲がりがゆるやかなおかげで、素直でレンジの広い鳴りだと思う。この傾向はヤマハ製フル・トリプルYHR-891でも感じられる。
裏側から見ると、パックスマン製の楽器とよく似たr形状が見られる。バルブ・セクションの息の方向も、パックスマン同様、同じ方向にそろえてある。(867は第4バルブから手前方向、パックスマンは手前から第4バルブ方向)
 いわゆるガイヤー・タイプだが、クルスペ的な繊細さと音色の良さとパックスマン的なダイナミックさを兼ね備えている、「いいとこ取り」の楽器だと思う。ダイナミック・レンジの広い曲でも表現がしやすい。(かつて、パックスマンは品薄となったクルスペにもっとも近いサウンドの楽器として知られていた。)
 真鍮ムクのバルブ・ローターやベル・クランツを装備しているのにもかかわらず、重量は意外に軽い。逆に考えると、管体が全体に軽いのを、ローターやクランツでうまく締めているとも言えるのかもしれない。
 バルブ・アクションはかなり軽快でレスポンスが素晴らしい。

<使用演奏会>
 2010.11.14 アルモニコ室内合奏団第12回演奏会 J.C.バッハ:シンフォニア変ホ長調Op.9−2
 2010.12.25.富山ホルニステン・デビュー・コンサート〜クリスマスのひととき(新川文化ホール主催ミュージック・ランチ)
 2011. 1. 8 富山ホルニステン
 2011. 1.15.高岡ホルンクラブ(第32回高岡地区アンサンブルコンテスト)

アレキサンダー

 

フルダブル 103M 1983
(昭和58年)

 ノーラッカー・ワンピースベル。富山大学フィルハーモニー管弦楽団所有の中古楽器。製作年代は不明だが、当時京響副首席の小山先生が興味を示しておられた。 MPはジャルディネリS15を使用(アレキにアメリカンタイプのMPでは、邪道だったか?)。

<使用曲> チャイコフスキー「悲愴」、ベートーベン「フィデリオ」序曲
        ビゼー「カルメン」組曲、ボロディン第2交響曲など。

103MB
(#13456)
 

2007.3月〜

写真1

写真2

写真3

写真4

 

 ノーラッカーのため、磨くのが大変。(笑)やや古いが、比較的状態は良い。吹き込むごとに反応は良くなっている。購入後、すべてのロータリーにオプションで金メッキのキャップを装着した。(すでに売却済)
 となみホルンクラブの練習時に伊藤先生に試奏していただいたところ、実際の買値を上回る高い評価で「良い買い物である」とのいわばお墨付きが。これでホルン・アンサンブルなどでの表現の幅が広がったと思う。
 また、F管第3抜差管およびBb管第1抜差管の管内にパイプ状の金属(切れ目がある。名称はパイププラグ?)を装着、当たりや反応性を改善しようと試みている。Bb管F管ともに、プレイヤーから遠い側の管に装着するのがいいようだ。(現在は使用していません。)
 欠点の1つに、上の実音Dのツボが狭くアタリが良くないことがあり、目下の悩みとなっている。
 写真1のケースは、トーン・アーツ・バッグスのセミハードケース(いわゆる亀型)。

<主な使用演奏会等>
 2007. 9.23 となみのブラスアンサンブル11thコンサート
 2007.10.11 となみホルンクラブ 「報恩の夕べ」招待演奏(砺波市柳瀬・万遊寺)
 2007.10.28 サン=サーンス:ロマンス Op.36 「白鳥」の一部 フォーレ:「夢のあとに」
 2008. 4.28 小矢部市芸術祭2009〜音楽部門
 2009. 6. 7 砺波支部吹奏楽祭
 2009. 9.27 ぽんぽんアンサンブルソサエティー演奏会
 2009.11.   アルモニコ合奏団 モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調・交響曲第29番イ長調
 2009.12.   コレギウム・ムジクム富山 ハイドン:交響曲第96番ニ長調「奇蹟」
 2010.1〜2.  高岡ホルンクラブ(富山県アンサンブルコンテスト高岡支部大会・県大会) ライヒャ:三重奏曲より
 2010.3.    小矢部市吹奏楽団CATV放送用収録
 2010.6.    砺波支部吹奏楽祭(小矢部市吹奏楽団エキストラ) バーンズ:アルヴァマー序曲 他
 2010.8.15〜17  シンフォニア・ホルニステン主催ホルンキャンプ2010in愛知 ミツーシン:小協奏曲 他
 

デスカント
フルダブル
 

107GBL
(#7304)

 2007.11.22〜2012.11.27

 しなやかかつ強靱な「アレキサンダー・トーン」をハイF管を多用する領域でも実現できそう。同じアレキサンダーの103MBとの持ち替えもしやすいと思われる。 ハイF管が秀逸だ。中音域の実音Dあたりからでもピッチの暴れが少ない。音色の変化をつけたいときや、替指が必要なときに活用できるだろう。Bb管はやや抵抗が強いが、むしろストレートでパワー感のある表現力をもつ。ドイツ管の多いホルン・アンサンブルだけでなく、強者揃いの金管アンサンブルでも力を発揮してくれるだろう。 
 製作から約20年を経た楽器のよう。ドイツ統一直前・西ドイツ時代のものだろうか?
 できるだけ、103と共用可能なマウスピースを模索し続けてきた。手持ちのマウスピースでは、ティルツ製マクウィリアム3・ベストブラス製HR−5D・JK製2DM(AS)および2EM(AS)・TREND:TJ#2・ヤマハ製Shiro Ide Model・シルキー製27 などにその可能性があると考えている。
 JK製2DM−U21(ノーマル・シャンク)使用時に、大変豊かな音がしたが、逆に103には合わなかった。
 2009年10月現在、JK製2DM(AS)をメイン・マウスピースとしており、107でも標準使用できないか試している。

<備考>
・アジャスタブル・フリッパー付き
・オプション・パーツとして、ゲシュトップ切換用クラッチ・バルブつきのLow−Fナチュラル延長管、ストレート型Bb管第1抜差管(いずれもゴールド・ブラス製、ラッカー仕上げ。ほとんど新品状態)を入手済。

※マウスピース・レシーバーのがたつきは、輸入元の修理部門にてリーマーがけをしていただき、無事に解消することができた。マウスピースの密着性が良くなったことで、豊かな響きが出せ、ハイF管のぶら下がりが少なくなったり中音域のC音がBb管1番でも下がらないなどとピッチも安定した。これで、安心して演奏が可能となった。(’07年12月24日・初本番)

※2009年6月から8月まで貸出。ハイFレバー折損後、2009年9月、折損防止対策部品に交換。旧型部品のキー裏までバーが伸びていなかったの折損の原因。改良後の新型部品ではバーがキー裏まで延長されている。

<主な使用演奏会>
 2007.12.24 となみのブラスアンサンブル ミニ・コンサート モーツァルト:ホルン協奏曲第4番(Hr.Ens.版 伴奏1st)
 2008. 6. 8 砺波支部吹奏楽祭
 2008. 7.   モーツァルト:交響曲第25番ト短調
 2008.11. 3 オペラ・ストゥディアーレ モーツァルト:歌劇「魔笛」全2幕
 2010. 7.   コレギウム・ムジクム富山定期演奏会 ハイドン:交響曲第101番ニ長調「時計」
 2010.12. 4 コレギウム・ムジクム富山演奏会 ハイドン:交響曲第32番ハ長調
 2011. 7.   コレギウム・ムジクム富山第13回定期演奏会
            モーツァルト:歌劇「劇場支配人」序曲、ハイドン:交響曲第94番ニ長調「驚愕」
 2011.12.3  コレギウム・ムジクム富山第14回定期演奏会
            テレマン:2つのホルンと通奏低音のための協奏曲変ホ長調
            ハイドン:交響曲第73番ニ長調「狩」
            シューベルト:ロザムンデ序曲

フルトリプル 308GBL
(#11771)
2011.5.〜
2012.11.27

<主な使用演奏会>
 2011.10.15 シンフォニア・ホルニステン全国ツアーin富山
  地元ホルンクラブの演奏およびプロ奏者との合同演奏
 2011.11. 5 富山市民芸術創造センター「パーク祭」オープニングファンファーレ
  "GEIPERS"に賛助出演
 2011.11.20 第26回新湊地域吹奏楽フェスティヴァル
  新湊奏友会に賛助出演

ホルトン フルダブル H181
(旧型)
1983〜?  学生当時、念願のMY楽器であった。アレキサンダー103Mからのシフト。イエローやニッケルも吹き比べたが、結局赤に。以来、赤が自分の好みとなっていった。 当時のH181は、今と違い、ライトウェイト・細い赤ベルでラッカー仕上げ。カタログでは、室内楽用とのうたい文句だった。

<使用曲> ベートーヴェン:交響曲第7番、ブラームス:交響曲第4番、スメタナ:交響詩「モルダウ」、
        シベリウス:交響曲第7番、チャイコフスキー:交響曲第5番、M.グールド:サンタフェ物語 など

フルダブル H104  タックウェル・モデルとして当時流行った楽器。しかしダブルにしては重かったのと、左手のポジションが高めで腕の負担がすごかった。オプションの赤の リード・パイプを付けると明るく柔らかな音が出た(故黒澤先生によれば、細い赤のパイプは室内楽に向くとのこと)。MPは、タックウェルモデルを使用。

<使用曲> ブラームス:交響曲第2番(1stアシスタント) など。

E.シュミット フルダブル 赤ベル
ラッカー仕上
ベルカット
 タックウェル・モデルの次に使用。物凄く軽い楽器で、アマチュアにはコントロールが難しいようだ。 近くの音と、会場の音が異なって聞こえる気がする。「値段も高いが音(ピッチ)も高い」という俗説もあった。同モデルのイエローを持つ 大学の後輩がソロ演奏するときに、赤ベルだけ貸し出したところ、聞こえが大変良かった。MPは付属のS8がもっともいい音で、音程も ましであった。

<使用曲>  團伊玖磨:歌劇「夕鶴」、ヘンデル:水上の音楽、ベートーヴェン:ピアノ五重奏曲、
         バーンズ:パガニーニの主題による変奏曲 など

フルトリプル 黄ベル+赤ベル
ラッカー仕上げ
ベルカット

2012.11.27〜  アレキサンダー308と107を売却、年齢を重ねる毎に「いつかは」と思っていたシュミット・トリプル・ユーザーとなった。前ユーザーはバイエルンの歌劇場で吹いていたらしい。オリジナルの黄ベルに加え、ハーフクランツ付きの赤ベルが付属。どちらかというと後者の方が良い。前ユーザーもこの組み合わせでずっと吹いていたようだ。ハイF管を確信犯的に使うのはもちろんだが、それとわからないようにするには、上唇を若干寄せてよりコンパクトなアンブシュアにする必要がある。
 マウスピース・レシーバーは少し長めに抜く方が良いようだ。2013/2/23の本番に向けて調整していたところ、約1.3cm程度抜くと、開放音や12の運指で音程が落ち着き、唇での調整がほとんどいらなくなるとわかった。(自分は右手での音程調整は音色への影響を考えてあまりやらない)
ナチュラル  F管
(Eb替管付)
ノーラッカー
平成3年?〜2007.11.16  製作者E.シュミット氏本人とのホルン・アンサンブル共演後、富山ホルンクラブ有志で共同購入。 カタログには替管フルセットのタイプのみ表記されている。モダンタイプのマウスピースの挿入可能なシャンク形状。 
パックスマン フルトリプル
旧型
(0番オフセット)
洋白・XLベル
ベルカット
 シュミットの次に使用。サウンドは独特の柔らかいものだったが、重すぎ。体力が必要。 楽器に合った良いマウスピースに恵まれず、苦労した。

<使用曲> ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」・第9番「合唱」、リスト:交響詩「前奏曲」など。
        第九の3楽章のCes-Durのスケールやソロも吹いた。
        客席では、「どこからともなく聞こえた」との評価。洋白製の特質か?

フルダブル M20L(GB) ?〜2000
(〜平成12年)
 同形式名の旧型モデル(F管チューニング管からバルブセクションへのつながりが直線的なレイアウト)を大学の先輩が中古で購入したとき、(密かに)試奏して以来、パックスマンには好感をもっていた。
(パックスマン社は、アイファー・ジェイムス、ヘルマン・バウマンなどに独自モデルを提供している。C上昇管付きや Bb・HighBbダブルなどの特殊モデルもある。一般モデルでは、ベルカットモデルが標準となっている。)
 トリプルが重すぎたため購入。アレキともホルトンとも音色が溶け合う、オーケストラでも使いやすい楽器といえる。

<使用例> ラドヴァン・ブラトコヴィチ 氏
         (元ベルリン放送響首席、レ・ヴァン・フランセ)
        E.ティルビリガー 

                  (チェリビダッケ時代のミュンヘン・フィル)
         松ア 裕 氏
                  (NHK交響楽団) など。

<使用曲> シューベルト:「流れの上で」、ベートーヴェン:八重奏曲、
        チャイコフスキー:交響曲第4番、ブラームス:交響曲第1番・第2番、
        ブルックナー:交響曲第8番、
        ターナー:ホルン四重奏曲第1番・第3番
        スミス:フェスティバル・ヴァリエーションなど。

フルトリプル
M70L(GB)
(シリアル1807番)

写真1

写真2

写真3

写真4

県講習会の折、阿部 麿先生に吹いて頂きました。↓

写真5

写真6

全ての管を使い全音域を難なく奏されました。悪くない評価を頂きました。しかしさすがに「重い!」とのこと。

2000〜2007.11.16
(平成12年〜19年)
 中古品で若干の手直しの跡が見られる楽器だが、Bb管の鳴りは良い。ハイF管は充分に使えるが、 音程のツボづくりを要す。デュアルボアでないためLow−F管はやや鳴りにくい。やはり、上吹きのための楽器なのだろうか。
 4年近くたち、重量には慣れた。MPを交換して以来、吹き味も変わったため、むしろ軽い楽器のように思える。

<使用曲> ベートーヴェ゙ン:交響曲第4番、ターナー:ティトゥアンのカスバ
        ターナー:四重奏曲第2番「アメリカーナ」
        チャイコフスキー:弦楽セレナーデ(金管合奏版)
                  ビゼー/ターナー編:「カルメン組曲」
         シューマン:4つのホルンとブラスアンサンブル&ティンパニのためのコンツェルトシュトゥックなど。
        ※最後の本番は「となみのブラスアンサンブル11thコンサート」での「ディスコ・キッド」

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